高齢者の「廃用症候群」を知っていますか?
こんにちは、カワイコーポレーションです。
病気や入院、または寝たきりで安静状態が続くと心身の機能低下がおき、多くはリハビリなどを経て改善しますが、高齢者の場合は「廃用症候群」がきっかけで認知症を発症したり、本格的な寝たきりになることがあり、問題になっています。
今回は「廃用症候群」の原因や対処法を紹介します。
*「廃用症候群」は「生活不活発病」「寝たきり症候群」とも呼ばれています。
体を動かさない状態が長く続くと、身体能力低下と内臓の機能低下が起こります。
【運動器障害】
・筋萎縮(筋肉が衰える)
・関節拘縮(関節が硬くなり動きが悪い)
・骨萎縮(骨がスカスカになりもろくなる)
【循環・呼吸器障害】
・誤嚥性肺炎(食べ物や唾液が気管支や肺に入る)
・心機能の低下(心臓の働きが低下し十分な血液を送りだせない)
・血栓塞栓症(血管が詰まる)
・起立性低血圧(急に立ち上がるとふらつく)
【自律神経・精神障害】
・うつ状態(気分が落ち込む)
・せん妄(ぼんやりして幻覚や錯覚が見られる)
・見当識障害(今いる場所や時間がわからない)
知らぬまに進行し、気がけば「起きられない」「歩けない」状況も少なくありません。
絶対安静の状態で1週間たつと10~20%の筋力低下が起こると言われています。
高齢者では2週間の床上安静で下肢の筋肉が2割萎縮するともいわれ、過度に安静にすることで、全身の身体機能に悪影響をもたらします。
高齢者が一度廃用症候群になると、元の状態に改善するのは難しくなります。
つまり廃用症候群は治療よりも予防が重要です。
日本で長期入院・寝たきりの原因は「脳卒中」「認知症」「転倒による骨折」です。早期発見・早期治療に努めましょう。
生活習慣の見直しも大切です。
健康な時に体を動かす習慣を身につけ、寝たきりを予防。
一時的に安静状態が続いても、できる限り体を動かし長期の寝たきりを防ぎましょう。
寝たきり状態でも体を動かす介護の仕方が必要です。寝たきり介護をする際の注意点やポイントは以下になります。
【座ることを意識する】
座位時間を増やしたり、ベッド上で上肢や下肢を動かす運動を行います。
【脳への刺激を意識する】
音楽やラジオを聴く映画を観るなどインターネットやスマホを活用して脳を活性させましょう。編み物やパズル・詰将棋など気分転換になるものも必要です。
【人とのかかわりを意識する】
話すことを心がけ、周りは言葉かけや励ましを行いましょう。
できるかぎりの面談もしてあげてください。
【マッサージなどの手当て】
血行を良くし心の癒しにも効果があります。「手当て」という言葉どおり体を軽くさするだけでも、効果があります。
【ベットの上での運動】
上肢や下肢を動かす運動を自力や補助をして行う。
【床ずれ予防】
体位変換を行ったり、体圧分散用具を活用するなど、適切なケアをして床ずれを防ぎましょう。
【排泄のケア】
自分で便意や尿意を伝えられる間は、便器に座って排泄するようにしましょう。
入院しても早いうちから治療を妨げないリハビリを行い、病気が治ったら速やかに自宅に戻りましょう。
寝たきりの介護は負担が大きく、介護者の体調を崩す場合があります。介護者の負担を軽減できるよう、介護サービスを活用し家族や親戚と話し合って役割分担しましょう。
息抜きし、困ったことは家族やケアマネジャーに相談しましょう。
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