認知症と老人性うつの違い
こんにちは、カワイコーポレーションです。
60代や70代になってからうつ病を発症する人も増えています。
「うつ病」は記憶力や判断力が低下するので「認知症」と間違われやすい病気です。
反対に「うつ病」を疑い受診した結果「認知症」だったというケースもあります。
うつ病と認知症の違いをお話します。
うつ病と認知症の違いを挙げてみましょう
<うつ病>
・初期症状・・・不眠・食欲低下・体調不調・引き込もる
何かのきっかけや環境変化で比較的短い期間に様々な症状が出る
<認知症>
・初期症状・・・物忘れや記憶障害
徐々に進行し、発症の時期がはっきりとしない
<うつ病>
「自分の症状のせいで周りに迷惑をかけている」という自責の念が強く悲観的になる
<認知症>
「死にたい」など自責の念を訴えることはあまりない
<うつ病>
何かをきっかけに突然思い出せなくなり、それによって心配や不安が高まる傾向があります。
<認知症>
軽度の記憶障害から始り、徐々に進行していく
「ご飯を食べた」など物事自体を忘れ、物忘れを否定する傾向がみられます。
<うつ病>
金銭的な不安「貧困妄想」や病気の不安「心気妄想」
<認知症>
誰かが家に入ってくる不安「侵入妄想」やものを盗まれる不安「ものとられ妄想」
<うつ病>
自分の認知機能の低下を自覚できるため、症状が悪化していないかを気にする
<認知症>
認知機能の低下にしたがい自分の症状に無関心になる
<うつ病>
質問に対し、考え込んでしまい、回答がはっきりとできない場合が多い
<認知症>
質問に対して、見当違いだったり、的を得ない回答をし、そのことを指摘すると、取りつくろう場合が多い
高齢者の場合、うつ病と認知症が合併することもあります。
また内科・脳外科系の病気で意識障害が起こることもあるので、「あれ?ちょっとおかしいかも・・」と思った時は医療機関にかかり、適切な検査と治療を受けてください。