歯周病が認知症の原因に?!
こんにちは、カワイコーポレーションです。
歯周病が認知症の原因になっているって知っていましたか?
歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積することが解明されました。
歯周病は、細菌の感染による炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目に細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯茎が赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。
そして、進行する歯と歯肉の境目が深くなり歯を支える土台(歯槽骨)が溶けてしまいます。
この歯周病が歯の問題だけではなく、記憶障害を引き起こすことが九州大などの研究チームにより解明されました。
アルツハイマー病の原因のひとつに、異常なたんぱく質<アミロイドベータ(Aβ)など>が長年、脳に蓄積することがあげられています。
歯周病の原因菌が血管から体内に侵入すると・・・
*マウスによる実験結果*
①アルツハイマー病の原因になる異常なたんぱく質(Aβ)が生成される
②(Aβ)を脳内に運ぶ「受容体」が通常の2倍に増える
③脳細胞への(Aβ)の蓄積量が10倍に増える
④記憶力の低下があらわれる
⇒Aβを運ぶ受容体の働きを阻害する薬剤で、Aβの量を4割減らせることを確認。
この研究結果が、人間の歯周病の結果とはかぎりません。
解明しなければならない点、疑問視される点もあるようですが、それらの事実に関係なく、私たちが健康に暮らすためには、歯周病の治療やケアは必要ですし、上記の研究結果により高齢者の口腔ケアの重要性を認識できました。
<歯周病が原因の病気>
細菌が唾液や食べ物と一緒に飲み込まれ、気管や肺に入り発症する『誤嚥(ごえん)性肺炎』
細菌が血液中に侵入し、心臓弁に感染巣をつくる『細菌性心内膜炎』
その他、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化などがあげられます。
また、糖尿病と歯周病の合併による症状悪化が、多くの病気を引き起こすと言われています。
歯周病は口臭や、歯が失われるだけでなく『全身に影響を及ぼす感染症』と認識し、今回の研究結果により認知症の原因にもなることが今後も解明されていことと思います。
高齢者の歯周病の早期治療やケアを心がけて欲しいと思います。