日本初の「ケアラー」支援条例<埼玉県>
こんにちは、カワイコーポレーションです。
高齢化社会が進む中、埼玉県では日本初の「ケアラー」支援条例が成立されました。
*「ケアラー」とは、身近な人を無償で介護・看護をしている人を指します
埼玉県だけに限らず広がる高齢化社会、「ケアラー」に対する認識と支援が全国的に普及していくことを願いながら
まずは、ケアラーに対する認識を深めることが必要です。
*ケアラーの孤立を防ぎ、地域社会の中でお互いに支えあう仕組みづくり
*18歳未満の「ヤングケアラー」に対する教育機会の確保
高齢、身体や精神上の障害、疾病等により援助を必要とする親族、友人、身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する人
ケアラーのうち、18歳未満の者
*総務省の「就業構造基本調査」(2012年)によると、介護をしている15~29歳の若者は全国で約17万7,600人に上っています。
*2016年に行った共同研究(大阪府在住の高校生約5,200人を対象)では、高校生の20人に1人が家族の介護をしていることが明らかにされました。
少子高齢化が進むにつれて、今後ますますヤングケアラーが増えていくと考えられます。
2019年10月、兵庫県神戸市内の自宅で、介護中の90歳のアルツハイマー型認知症の祖母を殺害した元幼稚園教諭・A子(22)の判決が今年の9月18日、神戸地裁で言い渡された。懲役3年執行猶予5年。
近くに住むA子の、父親、伯父、叔母は介護に一切協力せず、施設に入れる事にも反対しA子に面倒をみさせたそうです。
家族間の様々な事情があるにせよ、犠牲になるのは身体的な弱者です。
そして、加害者でありながら被害者とも言えるA子は、精神的な弱者でした。
自己犠牲的で自分勝手になれない、心優しい人。
仲良く協力し合える家族ばかりではありません。
複雑で様々な家族間の関係性や過去があり、家族では解決できない事情もあるのです。
だからこそ「ケアラー」支援条例のような第3者による支援が必要です。
少子高齢化により、若い人が介護に多くの時間をとられる状態は、本人が望まない限り解消されるべきです。
「世話になり、面倒をみてもらったから介護するのは当たり前」
こんな価値観に惑わされなくていい。
「介護したい人」は介護をやればいいし、「やれない人」はプロに任せればいい。
誰に何を言われようと、自分の「やり方」を自分で決めること。
それは「生き方」も同じです。
介護者がいつでも相談でき、サポートを受けるのが当たり前!
そして家族間での介護の限界を補える仕組みが整い、介護が負担ではない世の中が理想です。
未来は、介護は第3者に任せるのが当たり前で、「昔は家族で介護してたん!?」って驚かれる時代になると嬉しい。
家族は介助をとおして時間と感情を共有し、感謝の気持ちで最期をむかえることが未来の豊かさにつながるのだと思います。
令和・5Gの時代、介護に対する価値観も変わっていくのが自然の流れかもしれません。