緊急事態宣言後におけるデイサービス利用者の健康に関する調査<大阪経済大学>

こんにちは、カワイコーポレーションです。

 

大阪経済大学(所在:大阪市東淀川区)の高井逸史教授が、通所介護サービスを利用する高齢者570人を対象に、「緊急事態宣言後におけるデイサービス利用者の健康に関する調査」の結果と、第2波に向けた予防についてアドバイスを発表しました。

 


 

コロナウイルス感染症拡大防止のため、「緊急事態宣言」が発令され、高齢者のデイサービスを行う全国の介護事業所のうち858事業所の休業が報告されています。(厚生労働省の調査2020年4月20日報告分)

 

電話アンケートで、通所サービスを継続利用した「通う群」と、通所サービスを控えた「控える群」に分け、通所サービスを受けない場合の身体及び認知機能に及ぼす影響を分析した結果を抜粋してご紹介します。

 

 

 主な調査結果

 

 

◆通所サービスを控えた平均日数は38.5日(4月7日~5月25日の間)

 

◆「すべて控えた」(84.4%)「部分的に控えた」(14.8%)

 

 

緊急事態宣言前と後の「生活の充実感」

 

 

【控える群】 「減った」(16.4%)「少し減った」(21.7%)
【通う群】  「減った」(1.8%)「少し減った」(9.2%)

 

*「控える群」のほうが充実感の減りを感じている

 

 

緊急事態宣言前と後の「転倒に対する不安」

 

 

【控える群】 「増えた」(13.9%)「少し増えた」(21.7%)
【通う群】  「増えた」(0.3%)「少し増えた」(5.5%)

 

*「通う群」は緊急事態宣言前と後の変化は少なく、「控える群」は不安が大きくなっている

 

 

緊急事態宣言前と後の「物忘れ」

 

 

【控える群】 「増えた」(4.1%)「少し増えた」(15.2%)、
【通う群】  「増えた」(0%)、「少し増えた」(1.8%)

 

 

緊急事態宣言前と後の「家族の介護負担」

 

 

【控えた群】 「増えた」(16.0%)「少し増えた」(20.5%)
【通う群】  「増えた」(0%)「少し増えた」(4.0%)

 

 

 要介護者の家族の声

 

 

・デイサービスの利用を控えたが、ここまで認知症や虚弱状態(フレイル)が悪化すると思わなかった。

 

・今回は介護できたものの第2波が到来した際は仕事を辞めないと介護できない。

 

 

 施設担当者の声

 

 

・通所サービスを継続利用している人は、コロナの影響をあまり受けていないことに驚いた。

 

・転倒不安や生活の充実感がここまで悪化するとは思わなかった。

 

・休業要請や緊急事態宣言が解除され、介護度が悪化し介護度の区分申請が増加した。

 

・介護度の重度化予防を講じるには、事業所だけでは限界がある。

 

 

 教授からの第2波・3波を想定した今後の対策について

 

 

◆生活リズムを整える

 

<人と交流する>

 

・サービスを利用していた曜日、送迎の時間帯に自宅訪問し、介護スタッフが本人と会話する
・家族が訪問し決まった曜日・時間に会う

 

 

◆自宅で身体を動かす習慣を身につける。

 

<体を動かす習慣を身につける>

 

・自宅でできる体操のリーフレットを配布し、訪問の際に実施できているか確認する

 

・毎日決まった時間に放送されているNHKラジオ体操番組を見ながら体操する

 

・ご家族の支援が得られるなら、決まった曜日・時間にYoutubeをテレビに繋き、見ながら体操する。

 

 

 

 


通所型の介護施設に「通う」「控える」はそれぞれの家族や本人の考え方を尊重することが一番です。

ただ、それにともなうリスクをふまえ事前にリスクを回避するために「どうするか」を決めておくことが大切です。

 

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