損をするかも!<高齢化による空き家問題>
こんにちは、カワイコーポレーションです。
少子・高齢化にともなう「空き家問題」私の実家がある地域でも空き家が目立っています。
防犯や老築化などの管理だけでなく、近隣に迷惑をかけるかもしれない「空き家」について、お話したいと思います。
まずは、日本の高齢者の割合を内閣府のデータで確認しましょう
グラフの赤い線が高齢化率を表しています。それをみると、2020年は65歳以上の割合が約30%ですが、高齢者割合はこの先も増え続け、30年後には40%近くになる予測です。
その一方で、総人口は減っているので世帯数も減り「空き家」が増えていきます。
つまり、「親や自分が住まなくなった家をどうするのか?」を考えておく必要があります。
ご自身や家族が老人ホームなどに入居が決まっても、すぐに家を処分しずらいものです。
何かあった時に帰る家があるのは安心ですが、その反面、「空き家」にするデメリットも考えておきましょう。
土地や家にかかる「固定資産税」、固定資産が「住宅用」の場合は特例の優遇措置がされ税金が安くなりますが、空き家が「特定空家等」に指定された場合、特例が適用されず税金が高くなります。
【特定空家等とは】
放置することが不適切な状態にある建物(その敷地を含む)。倒壊等著しく保安上危険となる恐れ、著しく衛生上有害となる恐れ、著しく景観を損なっている状態の建物
税金の他にも、空き家を維持管理するにはお金がかかります。
空き家が火事になるケースも増えています。
空き家から出火する原因は配線トラブルやガス漏れ、たばこのポイ捨てなどが考えられます。
また人目が少なく、枯れ草やごみなどが散乱していると放火の対象にもなりかねません。
火事はその家だけでなく、近隣への被害にも広がる恐れがあります。
人が住まなくなった家は老築化が早まり、安全に保つための対策も必要です。
枯葉や雑草が増え、ねずみやハエ、蚊などが発生することも考えられます。近隣の迷惑を考えると定期的な掃除や草抜き、剪定などの手入れが必要になります。
家族で住んでいた家が「空き家」になる時、どうするのかを上記の問題をふまえて「誰が責任をもって管理するのか?」を話し合っておくと良いでしょう。
管理が負担であれば、賃貸や売却といった選択肢もあります。
次に賃貸や売る場合を考えてみましょう
【賃貸のメリット】
・家を手放さなくて良い
・空き家管理の手間がなくなる
・賃貸収入が見込める
【賃貸のデメリット】
・家の荷物を整理処分をしなければならない
・設備の故障やトラブルなど、家主対応の費用が発生する
・入居者がいなければ、賃貸収入は得られない
賃貸を検討するにあたり、信用のおける不動産会社に相談してみてください。
「売却する」ポイントは「売るタイミング」です。
売却するタイミングによっては損をしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
◎住んでいる家屋、または家屋とともにその敷地や借地権を売る場合
譲渡所得から最高3000万円まで控除できる
「空き家」の場合、住まなくなった日から3年目の12月31日までに売らなければ控除が適応されません
詳細は上記ページをご確認ください
<老人ホームに入居した場合>
住んでいた家は「居住用の住居」ではなくなるので、特例を利用するには、生活の拠点を老人ホームに移した日から3年目の年末までに売却することが必要です
家を賃貸にするか売却するかは、親族で話し合い不動産のプロに相談してみてください。